妊娠線は皮膚の伸びに真皮がついていけずに亀裂を起こしたものです。真皮に傷ができるので、妊娠線ができた時にはヒリヒリと痛みがあったり、痒みを感じることがあります。

妊娠線の痛み
目次
妊娠線ができると痛みや痒みがある理由
妊娠線はコラーゲンの組織である真皮の断裂です。妊娠線ができて間もない頃は赤や紫色をしてますが、これは組織が傷ついて間もないためです。
妊娠線の色が赤や紫色の場合、まだ真皮に傷がついて間もないため、痛みや痒みがある場合があります。
体の傷が治っていくのと同じように、この痛みや痒みも日を追うごとにだんだんと治まってきます。
妊娠線ができる前にも、その兆候としてその辺りの皮膚が痒くなることがあります。
>>妊娠線が痒い!おなかの痒みを感じたら妊娠線ができる危険信号?!
これは真皮が伸びて断裂が起きそうになっている時に痒みが発生する場合があるためです。
この真皮が表皮の伸びに耐えきれず、断裂を起こしたときに断裂面が傷となり痛みや痒みを伴うことがある、ということですね。
妊娠線に痛みや痒みを感じる場合の対処方法
妊娠線ができた時に、痛みや痒みを感じるママもいれば、そうでないママもいます。
これは個人差があるといっても良いでしょう。妊娠線ができていることに気が付かず、出産後に下腹部を見てその妊娠線に驚いた!という話もあります。
もし妊娠線に痒みや痛みがある場合、市販の痒み止めなどは塗らず、かかりつけの産婦人科で相談しましょう。
痒み止めの軟膏を処方してもらえるので、だいぶ良くなると思いますよ。

妊娠線ができた後のケア方法
そして妊娠線ができてしまってからは、そのまま放置せず、引き続き妊娠線のケアを続ける必要があります。
出産まで赤ちゃんはお腹の中で成長し続けるので、これからも妊娠線ができない可能性はゼロではありません。
これ以上妊娠線ができないために予防してのケア、そしてできてしまった妊娠線のケア。
引き続き保湿ケアや栄養のバランスのとれた食事などを心がけるようにしましょう。
臨月にできた妊娠線がヒリヒリと痛い場合
臨月はお腹の中の赤ちゃんが外に出るため、ぐんと大きくなる時。
もちろんママのおなかもぐぐん、とラストスパートをかけて大きくなります。
この頃に急激妊娠線ができてしまったというケースはよくあるんです。臨月には急激にお腹が大きくなり、重たくなるので、皮膚がその成長についていけず、断裂を起こしてしまうことが多くなります。
お腹も赤ちゃんが大きくなって、パンパンに張った状態です。
妊娠線は真皮が断裂している状態なので、できるとヒリヒリと痛みがあったり、痒みを感じる場合があります。
かかりつけの産婦人科で痛みや痒みなどのことを相談すれば塗り薬を処方してもらえますので、我慢せずに健診の際に話してみましょう。
産後の妊娠線がヒリヒリと痛い場合
妊娠中に妊娠線ができた後、痛みや痒みを感じることもありますが、産後にもその痛みや痒みが持続する場合があります。
できばかりの妊娠線は赤みを帯びていて、内出血をしているかのような色です。
真皮に傷がついてしまっているので、赤や紫といったような色になっているんですね。
時間が経つとだんだんと赤みはひいていき、白銀色に変化していきます。この頃には傷も癒えて、痛みや痒みを感じることは殆どありませんが、産後間もない頃は妊娠線の傷も新しいので、痛みや痒みを感じることがあります。
時間が経てばだんだんと傷は良くなっていきますが、自宅でできることは、しっかり保湿して肌の新陳代謝を高めてターンオーバーを促すことです。
クリームでのマッサージは産後のたるんだお腹の引き締め効果もあります。肌のターンオーバーを促すことで、傷の治りも早くなっていくので、赤ちゃんのお世話で忙しい時ですが、ママの体の回復のこともしっかり考えてくださいね。
妊娠線ができた後もケアはとても大切
妊娠線はできてしまったからと言って諦めず、産後も引き続き保湿してケアすることでだんだんと薄くしていくことはできます。
真皮の断裂は、なかったことのようにはできませんが、努力次第では時間が経つにつれて色も薄くなっていきます。
保湿クリームでのケア、栄養のバランスのとれた食生活、代謝を上げるための適度な運動などを心がけてみてくださいね。
妊娠線を薄くするために有効な成分が入ったアフターケアのボディークリームも出ているので、そのようなものを使いながらケアをしていくといいですよ。