妊娠線はケアをしていてもできる人、ケアをしていなくてもできない人、と体質によって変わってきてしまいます。シミができやすい人やニキビができやすい人がいるように、妊娠線にもできやすい体質、できにくい体質があり、その体質は遺伝すると最近の研究結果でもわかってきました。

妊娠線は遺伝する?!
妊娠線ができやすい人はどんな体質?
妊娠線とは急激な体型の変化に皮下組織がついていけずに断裂を起こしてしまうものです。
妊娠線を作らないためには、伸びに対応できる柔軟な皮下組織を作る必要があるのですが、妊娠線が「できやすい」体質というものがあります。
少しのその妊娠線がでやすい体質をおさらいしておきましょう。
妊娠線ができやすい人
- ぽっちゃりタイプで皮下脂肪が多い
- リンパの流れが悪く血行が悪い
- 皮膚の伸縮性が悪い
- 乾燥肌
- 多胎妊娠の人
- 2人目以降の妊娠
- 高齢出産の人
特に前半部分、乾燥肌やぽっちゃりタイプで皮下脂肪多め、皮膚の収縮性などは遺伝が関係しているケースがあると言われています。
実際、肌の特徴や体型、皮下脂肪の量など、ご両親どちらかと少し似ていると感じたことはありませんか?
もし、お母さまに妊娠線があったら、その肌質の遺伝子を受け継いでいる可能性があります。一度確かめてみてはいかがでしょうか?
また、最近、妊娠線や肉割れは遺伝的な要素が大きく関わっているという研究結果が発表されました。
23andMeの研究結果

妊娠線は遺伝する?!
アメリカのカリフォルニア州にある遺伝子を研究しているベンチャー企業、「23andMe」が発表した研究結果によると、3万人以上の女性の遺伝子を調査したところ、その3分の1の女性に妊娠線があったそうです。
その妊娠線のある女性の遺伝子を調べた結果、「ELN」「SRPX」「HMCN1]「TMEM18」、この4つの遺伝子の変異が妊娠線ができてしまう確率を40%上昇させることがわかりました。
その中でも「ELN(aka elastin)」が妊娠線と深く関係があるということがわかったそうです。
ELN は肌や心臓の欠陥を引き起こす遺伝子としても知られています。
日本では自分の遺伝子を細かく検査することはまだあまりポピュラーではありませんが、この研究でわかることは、妊娠線ができる原因は遺伝子にも関係があり、その遺伝子は両親から引き継いでいるということ。
やはりお母さまや親戚に妊娠線ができた人がいる場合、妊娠線のケアはしっかりした方が良いということでしょう。
妊娠線だけでなく、つわりや妊娠中のマイナートラブルや産後の体の調子など、遺伝が大きくかかわるところが多いかもしれません。
妊娠、出産は女性にとって大仕事です。一度お母様の妊娠期のお話などを聞いてみてるのも良いかもしれませんね。もしかしたらご自身と重なることが意外と多くあるかもしれませんよ。
参考サイト: http://23andme.com